部下から気付く機会を奪うダメ上司
部下を持つ上司・リーダーの皆様!
(問)「部下にどこまで任せていますか?」
(問)「部下が気付きを得る場を作っていますか?」
人は誰でもプライド、自尊心を持っています
このプライドをうまく生かすのが”できる上司”です
地獄のダメ出し環境
企業研修でよくやるのがロールプレイングです
・部下が提案をする側
・上司がお得意先役
このような環境で模擬提案をやっていただきます
この時に何がはっきりと判るのか?
「部下を育てられる上司かどうか」
部下の能力ではなく上司の能力が明確に判ります
部下を育てられる上司は
得意先の役をひたすら演じ切ります
部下を育てられない上司は
ダメ出しをどんどんしていきます
(例)「声が小さいんだよ」
(例)「何が言いたいか分んないよ」
(例)「そんな事一度も指示してないだろう」
(例)「誰の承認を得てそんな提案してるんだ」
挙げ始めるとキリがないくらいにダメ出しがたくさん出ます
こんなロールプレイングだと部下は二度とやりたくないです
部下にとっては何の役にも立ちません
これを私は
”地獄のダメ出し環境”
と呼んでます
上司は気分スッキリ!
部下は気分最悪!
上司が部下の”プライド””人格”を踏みつけています
いったい誰のための時間だったんでしょうか
ダメ出ししかできない上司は部下を育てられません
自分で気付く環境を作る
ではどんな環境が部下の成長に役立つのか?
”自分で気付く環境”
これこそが上司が作るべき環境です
ロールプレイイングの模擬提案であれば
(例)「この点が不明なので検討できません」
(例)「我が社のメリットが理解できません」
(例)「何が他社と違うのかが分かりません」
このように不足している点を淡々と指摘だけにする
これを
”フィードバック”
と言います
もしこの模擬提案の場が本場であれば起きるであろう事
得意先からの反応を先に部下に返す事が大事です
そうすることで部下が自分で
「このままだとどうなるか気付く」
「何が不足しているか気付く」
その機会を提供することが成長において欠かせません
気付いたかどうかは質問してみれば分かります
(例)「何が足りていないと思う?」
(例)「あとどんな工夫が必要だと思う?」
こう聞くことで部下自身が気付くように導くことが大事です
これを繰り返しているうちに自分で気付けるように成長します
”地獄のダメ出し”と違う点は
”社会人としてのプライドに問いかけている”
という点です
(例)「君ならできるような」
(例)「良い成果を出したいよな」
(例)「自分で何とかしたいだろ」
(例)「だから自分で気付いてくれ」
こんな言葉を心に持ちながら”フィードバック”をする
これが部下を成長させられる上司のやり方です
誰でも必ず”プライド”を持っています
その”プライド”にはたらきかけていくか?
その”プライド”を踏みつけに行くか?
部下の成長のためにどちらを選択しどう行動するか?
これこそが上司として考えて結論を出すべきことだと思います
本日も最後までお付き合いいただき
「ありがとうございました」