仕事を任せる時の”リリースポイント”:職場でコーチング
部下を持つ上司・リーダーの皆様!
(問)「仕事をどのように部下に任せていますか?」
(問)「どこまで指示しどこから任せてますか?」
部下の仕事を任せる時の任せ方はとても大事です
部下の主体性を高めていくための任せ方について考えてみます
仕事を任せる段階
仕事の任せ方を”リリースポイント”と呼んでいます
どのような形で仕事を任せるかの
1.任せ方
2.任せた後の関わり方です
個人的には5段階に分けています
レベル5:最初から最後まで任せ一切口出ししない
レベル4:進捗報告だけはするよう求める
レベル3:常に報告は求めるが気になる事に質問だけする
レベル2:常に報告を求めやるべき事に対して選択肢を与える
レベル1:全て指示をして行動を管理する
この”リリースポイント”はすごく重要な事ですが曖昧にされています
ここを上司と部下で合意しておかないと誤解が発生します
部下はどこまで任され何を上司にレポートすべきか判断を迷うからです
例えば”レベル5”は本当の意味での「任せる」状態です
一度この任せ方で上司と部下が合意したら上司は口出し厳禁です
結果がどうなろうとも部下を信じて見守るだけです
1.部下にどこまで任せるのか
2.上司にどの程度報告をすべきか
3.上司が部下にどのように関わるのか
この3つを任せる前にしっかりと合意することが大切です
どの段階から始めるか?
部下に仕事を任せていく時にどの段階から始めるか?
ご相談を受けた時には”レベル3”か”レベル2”をお奨めしています
”レベル3”は報告を受け気になる点に対して質問をします
例:「これで目標の利益が達成できる理由は?」
例:「キーマンの〇〇さんにはどう提案するの?」
など意思決定をするうえで見落としてほしくない点について
質問をすることで気付いてもらうというやり方です
大事なポイントは上司が押えますが”考えて””判断”するのは部下です
”レベル2”では報告後に次の打ち手に上司が選択肢を与えます
例:「自分ならA案、B案、C案を検討するだろうな」
例:「A案はこんな打ち手」
例:「B案はこんな打ち手」
例:「C案はこんな打ち手」
例:「どうするかは自分で決めなさい」
このように”考える”ところで助け舟を出す状態です
ヒトは出来ない事は出来ないので部下の報告を聞いて
全部自分で考えるのは無理だと判断した時に取る上司の行動です
ただし、決める事までやってしまうと主体性を奪うことになります
自分で決めることで結果への責任感は醸成していきます
このように
仕事を任せる時には
”リリースポイント”を決め部下と合意する
これがとても大事です
部下の能力や個性をよく見てどのレベルで任せるか
ここをうまくやれるのが”できる上司”です
介入し過ぎずない
でもできない状態で無責任に任せることもしない
仕事の任せ方こそ優れたリーダーの能力だと思います
本日も最後までお付き合いいただき
「ありがとうございました」