嫌いな言葉は「スピード感」
「スピード感を持って成果を出すように」
こんな指示を受けた経験はないでしょうか?
こんな指示や奨励をされた経験はないでしょうか?
ほぼ100%の確立で受け手を嫌な気分にさせる言葉です
そんな簡単に良い結果が出るならさっさとやっているはずです。
出ないから努力を続けているのにそこを見てもらえないのは残念な事です
スピードは努力の継続の結果
「弾み車の法則」というのを聞かれたことはあるでしょうか?
人の背よりも大きい円盤上のホイールを高速回転させるまでのプロセスを使ってイノベーションや革新のプロセスで説明する時によく使われます
1.必死になって重たい弾み車を押す
2.押し続けるとわずかに弾み車が動き始める
3.休むことなく押し続けると少しずつ回転速度が上がる
4.ある瞬間に回転は急速に速まり押さなくても回転し続ける
5.これを見た人が絶賛してやり方を教えてくれとすり寄って来る
つまり弾み車を短時間で瞬間的に高速回転させることはできないという事です
でも人が気付くのは努力の結果高速即回転している弾み車の状態だという事です
スピードを求めるのではなく「努力の継続」を求めるのが正解です
ということで
私は「スピード感」を求める経営者が嫌いです
経営者に本来求められる能力は
1.社員を信じる能力
2.努力を続けられる環境を作る能力
3.忍耐力
だと考えます。
イノベーションや変革を実現したければ「忍耐力」を持つことこそが重要です
社員の行動や成果をせかすだけで何もしない経営者が経営する会社では何も起きません
今まで通りの事が続きます
イノベーションや革新に必要な「回転し始める」までの必死の努力を認めようとしないから、誰も努力をしない会社になるからです
簡単には回転しない大きな「弾み車」を回転させようとする努力に気付き、褒めて、感謝して期待しながら「忍耐強く」待ち続ける
これこそが社員が待ち望むリーダーの理想の姿ではないでしょうか
本日も最後までお付き合いいただき
「ありがとうございました」