「スピード感」は誤解されている

「スピード感を持つってどういうこと?」

2018年が始まりました

多くの方が組織の年度方針を聞かれたと思います

その中で

「スピード感を持つように」

みたいな話しを聞かれた方

多いんじゃないでしょうか?

この「スピード感」が誤解されていると思います

本当の”スピード感”は

「納期の短縮ではありません」

「着手を速くすることです」

「終わってすぐに振返ることです」

「やってみる」「すぐ振返る」これが「スピード感」です

 

間違ったスピード感

多くの組織で間違って使われている

「スピード感」

(例)3カ月でやり切るように

(例)一日でも早く完成させて来れ

これって単に納期を短縮しているだけですよね

でも実際にはこうした使われ方がとても多いです

そして長時間労働が生まれ現場が疲弊します

 

こうした経営層の方々からの無理な要請が

「スピード感」という言葉に置き換えられているなら

決して組織は成長しないし事業は拡大しません

ある意味

経営者からの“丸投げ“発言とも取れます

リスクと責任を負うのは現場の人達だからです

本来のスピード感

では本来必要となる

「スピード感」

とはいかなるものなのでしょうか?

それは二つのスピードアップです

1.意思決定と着手を速める

2.振返りサイクルを速める

この二つです

とにかくやってみる

まずは”意思決定と着手を速める”

についてです

この変化が激しい時代において

何が正解かを事前に知ることはできません

「やってみて検証するしかありません」

でも多くの組織では会議が繰り返されます

失敗のリスクを最小限にするための議論

これをいくら続けても答えは出ないです

誰も正解を知らないんですから

 

だから

情報が不足していても

失敗のリスクがあっても

「まずやってみよう」

という意思決定をして事に着手する

これが本来の「スピード感」の意味です

すぐ振返り次の手を打つ

次に”振返りサイクルを速める”についてです

マネジメントで良く使われる管理の単位があります

(例)年次

(例)半期

(例)月次

これらはあくまでも結果管理の単位です

今の時代に求められているのは

プロセス管理と改善です

「やった事をすぐに振返ること」

「すぐに次の一手を考えること」

こちらなんです。

 

例えばセールスの人が居るとします

一日10件のお客様訪問をしました

通常だと日報で会社に活動報告をします

これは今や何の役にも立ちません

10件訪問すると今の時代では

10通りの新たな問題が発生します

これを会社に報告しても上長がこの全てに

指示を出す事なんてできませんし

そもそも10個の出来事をセールスの方が

正確に記憶することもできません

だから訪問直後にその場で「振返る」ことが必要です

(問)「今何が起きたのか?」

(問)「次に何をするべきなのか?」

(問)「それは何時実行するのか?」

この3つの問いに即座に自分で考えて答えを出す

そして「その通りにやってみる」

上長がマネジメントすべきは

「すぐに振返り次の一手を考えたか?」

よいう高速PDCAです

報告ではありません

 

つまり「振返り」と「次の一手」を考えるサイクル

これを速くするのが”スピード感”です

「直後に振返り次の一手を決める」

日別よりも高速なPDCAを回す

これが大事なんだと思います

 

本当の”スピード感”は

「納期の短縮ではありません」

「意思決定と着手を速くすることです」

「終わった直後に振返ることです」

この”スピード感”なら速くできると思います

「正解を探すよりまずやってみませんか?」

「溜め込まずすぐに振返りませんか?」

 

本日も最後までお付き合いいただき

ありがとうございました

 

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