できる上司は感情を扱う:職場でコーチング
部下を持つ上司・リーダーの皆様!
(問)「部下の感情を大切にしていますか?」
ヒトは感情を持った生き物です
常に感情が思考や判断、行動に影響を与えています
その感情は常に変化をしています
職場では部下の数だけ感情があります
この感情と真正面から向き合うのが上司・リーダーのお仕事です
今の感情を共有する
職場で部下に指示をした時に嫌な顔をされる事は少なくありません
そうなる理由の多くは
部下の感情を無視して指示をしてしまうからです
同じヒトでもその時の感情によって対人関係に差が出ます
(例)笑顔で「はい」と言ってくれる時
(例)嫌な顔をして「はあ」と返事をする時
(例)怒りを露わに「今無理です」と抵抗してくる時
同じ指示を受けたとしてもヒトはその瞬間の感情次第で態度が違ってくる
これはヒトが持つ本質であって良し悪しではない事を理解できるかどうかが仕事を円滑に進めるうえで重要となります
(上司)「上司の指示だから黙ってやれよ」
(上司)「給料貰ってるんだから当たり前だろ」
こう考えて部下と接してしまうと信頼関係を築くことができません
何度も繰り返すと反抗的な態度をとる部下ばかりになってしまいます
まずは部下の今この習慣の感情を知るようにしてください
感情に応じた対話をする
次にその感情に配慮した仕事の頼み方をして下さい
(例)「何か心配ごとでもあるのかな?」
(例)「頼みたい仕事があるんだけど?」
(例)「少し時間をくれないかい?」
権限や権力、正論や社会の常識で押し通すのは危険です
「何でそこまで気を使う必要があるのか?」
「常識が欠如してる部下が悪い」
「そんな暇は自分にはない」
など批判的な声が聞こえてくるような気がします
確かに面倒くさいことかもしれません
そこまで上司・リーダーが部下に気を使うのは納得できないかもしれません
ここでお伝えしたいことは
「信頼関係のある職場を作るためのプロセス」
として部下の感情に配慮することが必要だとお伝えしたいのです
何年たっても部下の感情に配慮し続けるとしたらそれは大変です
そうではなく
ある一定の期間、部下の感情に配慮をしていると信頼関係が生まれます
そうなると部下も上司・リーダーの感情を理解してくれるようになります
(例)いつも快く仕事を受けてくれる
(例)言わなくても主体的にやってくれる
(例)先回りをして処理してくれる
要はお互いに助け合う信頼関係を構築するために
先にどちらが相手の感情に向き合うかの問題です
A:上司、リーダーが先に部下の感情に配慮する
B:部下が先に上司、リーダーの感情に配慮する
現状はBが多いのかもしれませんが、そこには強いストレスが存在しています
弱い立場だから仕方なく配慮しているとすれば、そこに信頼は生まれません
まずは上司・リーダーが先に部下の感情を理解する態度を示すべきだと思います
部下に配慮する事を邪魔するのはストレスではなくプライドだからです
大切なことはプライドを守ることではありません
役割を果たす事です
目的を達成することです
目標を達成し社業に貢献し続けることです
そのためには部下に主体的に行動してもらわねばなりません
だから部下の感情を大切に扱うのです
部下の感情を理解し配慮する
それで部下が成果を出してくれるなら
地位や権力、プライドを捨ててもよいのではないでしょうか
本日も最後までお付き合いいただき
「ありがとうございました」