昇進とは試されるチャンスを手にしただけ
部下を持つリーダーの皆様!
「昇進とは何を意味しているのでしょうか?」
昇進は新しいステージ
こんな事を言われた経営者さんが居ます
「昇進はゲームで言えばステージクリア」
「新たなステージをまたクリアする必要がある」
「昇進した役割でチカラを発揮できるかが試される」
「昇進はご褒美でもないし優秀さの証明でもない」
「ステージをクリアしないゲームオーバーだね」
中々に厳しいですが確かにその通りだと思いました
多摩大学大学院教授で自らも田坂塾の塾長としてリーダー育成をされている
田坂広志さんはこう言われています
「暗黙知」(言葉にできない知恵)を体得する能力と、他人に体得させる能力は似て非なる能力でるある
現場で成果を出せたからといってリーダーとしても成果を出せるとは限らない、ということですね
だからリーダーという新たなステージをクリアするための能力を体得する必要ある
もう少し違う視点で見れば
リーダーと部下はどっちが優秀か比べる意味がない
ということだと言えそうです
求められている期待も違うし発揮する「能力」も違う
だから比べても何の意味も持たない
リーダーはリーダーとしての成果を求められています
期待されていることが何であるかを理解し
成果を出すための能力を発揮することが欠かせません
学ぶ姿勢が問われている
先ほどの経営者さんがちょとした社内でのエピソードを話してくれました
2人の課長さんから1人を部長にした時の出来事です
営業成績で上回っていた課長さんではない課長さんを部長にしました
部長になれなかった課長さんは激怒したそうです
その時この経営者さんはこう言ったそうです
「君は部長になるための学習をしてないから」
「優秀な課長は課長としては100点です」
「でも私が期待するのは部長としての成果です」
「あなたはそのための準備をしていない」
この経営者はもう一人の部長に任命した課長さんが部長として必要な能力を手に入れるための学習をしていることを知っていたようです
なぜ気付いたのか?
課長さんのデスクの上にある本をちゃんと経営者さんは見ていました
置いてあるだけでなく何度も読んで仕事に活用している様子も見ていました
会社ではそれぞれの役職ごとに求められる成果が違います
その成果をだすために必要な「能力」も違います
この必要な「能力」を体得するためには常に学ぶ必要があります
今の立場で優秀であることと次にステージで優秀であることは別です
昇進をチャンスが貰えただけだと思えるかどうか
その役割で成果をだすための学びをしているかどうか
ここが運命の分かれ道になると感じた出来事でした
本日も最後までお付き合いいただき
「ありがとうございました」