人・モノ・金・情報そして「時間」

いきなりですが

「変革に欠かせない物は何でしょうか?」

人は急に何かを出来るようにはなりません。出来るようになるまでには時間が必要です。そのことを忘れているリーダーが多いです

人が変わるには「時間」が必要

職場改善や仕事のやり方改革のお手伝いをしていて気付きました

変革には「時間」が必要だということに

 

考えてみれば当たり前のことだと気付きます

卓球で中国選手を破った平野美宇選手

小さいころから練習と実践を積み重ねてやっと手に入れた勝利です

テニスの錦織圭選手も若くして渡米して厳しいトレーニングを積み重ねて今があります

会社での仕事も同じです

「新しい事に挑戦するように」

「過去を捨ててやり方を変えよ」

と言われて明日から上手に新しい仕事のやり方を出来る人はいません

トレーニングを積む「時間」が必要です

出来るのようなるまで待ってもらわないといけません

この「時間」を多くの企業が見落としていると感じます

 

言うだけじゃ人は動かない

なぜ社員が変わるための「時間」が与えられないのか?

「言っている本人は変わろうとしていないから」

これが私なりの現時点での結論です

自分は変わる気が無いリーダーからすればさっさと変革を終えたい気持ちだけです

「スピード感を出せ」

と言って結果だけを求めてしまいます

初めてボールを握った人に165kmの剛速球を投げるように言っているの同じです

 

たくさんの部下を集めて変わることの必要性を力説するリーダーは沢山います

でも

「自分も今日から変わるから」

とおっしゃるリーダーは極めて少数です

そして

その言葉をリーダーが口にした組織はスピード感のある変革に成功します

この事実に変革の本質があると思います

 

「リーダーが変わろうとする組織だけが変革できる」

 

まずはリーダー自身が変わるということに対して手本を示すことです

下手くそでも失敗しても明るく何度でも挑戦する

そんなリーダーの姿を見れば部下はついていこうと思うはずです

そしてもう一つ大切なことがあります

 

リスクを取る

とあるガソリンスタンドチェーンの経営者の方は社員全員に宣言しました

「人・モノ・金・情報そして『時間』を掛けて新しいガソリンスタンドを一緒に作る」

そして実際にその全てを実行してみせました

(例)「社員を増やしました」

(例)「サービス用機器を増やしました」

(例)「外部パートナー(私)を雇いました」

(例)「最低3年間は支援を続けると宣言しました」

今ではどのスタンドに行ってみてもセルフなのに店員さんが挨拶をして迎えてくれます

車の状況を観察してタイヤの空気圧やオイルの状況について問いかけてくれます

いろいろな点検を無料でしてくれます

いつ行っても沢山の車がスタンドに来ています

店員さんとお客さんが笑顔で会話をしています

ここまで来るのに1年かかりました

でも振り返れば”たった1年”という感じです

3年続ける覚悟だったからこそ1年でこれほどまでの繁盛店ばかりのガソリンスタンドに変貌することができたように思います

 

変革にはリーダーの覚悟と行動が必要です

人・モノ・金・情報に加え「時間」を掛ける覚悟です

必ずやれると信じて続ける覚悟です

やり続けた組織だけが変革を実現できるのだと最近確信しました

「時間」こそが変革成功の最大要因だと思います

リスクを取らなきゃ変える事なんかできません

 

本日も最後までお付き合いいただき

「ありがとうございました」

 

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