部下は個性を持っている:職場でコーチング
職場にコーチングを導入されようとしている皆様へ!
本日のコーチングポイント
1.部下一人ひとりに個別対応する
標準化と共通化の違い
先日コーチングを活用したマネジメント研修をさせている途中で質問がありました。
(質問)「なぜ一対一でコーチングする必要があるのか?」
非常に良く出る質問です。
この質問に対する私からの答えはこうなります
(回答)「人は一人ひとり違うからです」
人には共通点はあります
(例)酸素が無いと生きられない
(例)寝てる時間と起きてる時間がある
同じであったり、同じであった方が良い事を共通認識する
つまりは”共通化”は組織運営において重要です。
(例)「同じ目標を共有する」
(例)「チームの役割を共通認識する」
それと近い言葉で”標準化”という言葉があります
辞書的な意味は
「判断のよりどころや行動の目安となるもの」
(例文)「標準に合わない」
”標準化”とはつまりは統一された判断基準に全員が合わせることだと思います。
問題は”主体性の発揮”や”挑戦”あるいは”イノベーション”というものを求める時に、この”標準化”という組織文化があると邪魔になることです。
日本の会社ではメンバーを集めて細かな指示をする会議(のようなもの)が多いです。
最初から結論は決まっているのに状況報告を求めたり、一応意見を聞いてみたりしますが最終的には用意されていた指示や命令を全員にして終わる。
これでは一人ひとりが自分で目標やゴールを設定して創意工夫することにはなりません。
これからの時代に求められているのは一人一人の責任ある行動と成果出しです。
ゴールは全員で共有しますが、やり方は個人に任されるからこそ創意工夫が行われるのです。
そこから”イノベーション”が起こることになります。
だからこそ個性を尊重して一人ひとりに仕事を任せていくのがリーダーの仕事になります。
その一人ひとりには経歴や経験あるいは価値観(こだわり)など様々な違いがあります。
違いがあるからその人に合った伝え方をする必要があります。
違いがあるから”やる気”の引き出し方も人によって変える必要があります。
そして
何よりも一人ひとりを欠かせない存在として「承認」する必要があります。
だから1対1のコーチングセッションが必要になるんです。
上司と部下がお互いの存在を尊重し相互理解を深めながら責任と目標を共有する
上司は部下の「やり方」に理解を示しその行動を支援する
部下は上司の示す「ゴール」を理解して自分の果たすべき責任を明言する
後はその進捗を繰り返し対話を通じて共有する
これが職場でのコーチングセッションです。
これからは個性を生かして仕事を任せていく時代です。
一人一人に丁寧に仕事を任せる手順が欠かせません
”標準化”ではなく”共通化”が重視されるます
部下一人ひとりと共通認識を持つための時間を持ってください
部下は個性を持っています。
まとめて全員に伝える”標準化”の時代は終わったことを認識しましょう
本日も最後までお付き合いいただき
「ありがとうございました」