日本の職場に欠けている「目的意識」
上司・リーダーの皆様!
「部下は『何のために』仕事をしていますか?」
「『何のために』仕事をしているか部下に聞いていますか?」
職場に様々な課題を抱えている企業を支援してきて最近気づいたのが「目的意識」です。
「目的意識」の差も重要ですが、それ以上に持っているかどうかが大問題です。
本日のメッセージ
1.仕事に目的を持つ意味
2.目的意識の違いと「やる気」の差
以上2点です。
仕事に目的を持つ意味
いきなりですが質問させていただきます。
「『何のために』仕事をするのですか?」
こう問われた時の答え方によって目的を知ることができます。
(例1)「お金をもらうため」
(例2)「営業セールスでトップになるため」
(例3)「社会に貢献するため」
これら3つの回答例には違いがあります。
例1と例2は”自分のため”に仕事をしています。
例3は”人のため”に仕事をしています。
例1と例2にも違いがあります。
例1は”お金をもらうだけ”の目的しかありません。
例2は”お金をもらう”さらに”もらうお金を増やす”という目的もあります。
このように「仕事をする目的」が違えば、目の前の仕事に対する取組み姿勢にも違いが出てきます。
職場全員が例1のような目的で仕事をしている職場で新しいアイデアが生まれる可能性はほぼゼロではないでしょうか。
でももっと問題なのは「問い」に答えられない人が沢山いることです。
(例)「『何のため』なんて考えたことない」
(例)「そんなの考える意味が解らない」
もし職場で「仕事をする目的」を部下の皆様にして、上記のような返事が返ってきたら相当に危険な状態です。
毎月の給料は貰えて当然の権利、権利を得るための義務として毎日職場に行ってできそうな仕事だけを選んでこなす。
こういう職場では仕事の量で大きな個人差が発生し、不満や不信感が強まっていきます。
皆様の職場は大丈夫でしょうか?
「目的」も持たずに仕事をしている社員さんが居る職場にならないようにすることが職場改善の大事な「目的」です。
「仕事に目的をもってもらう」とは職場から不平・不満・不信感を排除するという意味です。
目的が違うと「やる気」に差が出る
目的を持ってもらうとして、何でもいいのか?
という点について考えることも欠かせません。
先ほどの事例のように
1.自分のため(例1、例2)
2.人のため(例3)
の違いを意識することが一番大事です。
「人のため」に仕事をする人は不平・不満を持ちずらい傾向にあります。
なぜなら、そこに”損得勘定”が存在しないからです。
一方「自分のため」に仕事をする人は不平・不満を持ちやすいです。
(例)「あの人の方が楽をしている」
(例)「あの人より自分の方が仕事してるはず」
自分が一番得をするために、常に人と自分を比較して”損得勘定”をしてしまうからです。
いきなり「人のために仕事をする」という目的は持てないと思います。
ただ少なくとも「仕事をする目的」について答えを持つことは必要な事です。
まずは部下の皆様に
「あなたは『何のために』仕事をしているの?」
と問いかけて答えを持ってもらうことから始められてはいかがでしょうか?
本日も最後までお付き合いいただき
「ありがとうございました」