「当たり前」と言ってしまう理由
上司・リーダーの皆様
「そんなの当たり前」
という言葉を使う頻度は多いでしょうか?少ないでしょうか?
「当たり前」という言葉が部下の行動を阻害しているかもしれません。
本日のメッセージ
1.当たり前かどうかはその人次第
2.自分都合だと当たり前が増える
以上2点です。
「当たり前」かどうかは人それぞれ
様々な職場で耳にする「当たり前」という言葉
冷静に振り返ると上司・リーダーの立場の人たちから聞く機会が圧倒的にに多いです。
なぜ上司・リーダーは「当たり前」という言葉を使うのか?
部下は上司・リーダーの判断や指示に従う存在だと思い込んでいるから
ではないでしょうか?
「自分に従って当然」=「自分の考えが通る」=「当たり前」
自分の立場から考えると
「自分の考えは職場内で理解されるはずだ」
という思い込みが自分の考えを唯一の正解であるという考え方に導いているのではないでしょうか。
その結果自分の考え方は誰にとっても「当たり前」のことだと認識してしまうのではないでしょうか。
本当に上司・リーダーの考え方や判断は常に正しいのでしょうか?
また人の考えは常に他人から正確に理解されるモノなのでしょうか?
人は自分独自の判断基準や考え方を持っています。
法律でもないかぎり誰もが同じ解釈をする事など殆ど無いかもしれません。
(例)「それ取ってくれる?」
と言われて全員が同じモノを取ってくれる確率ってどれくらいあるのでしょうか?
世の中に「当たり前」な事は無いと思った方が気が楽になると思います。
「当たり前」は自分都合の証
結局のところ、部下一人ひとりに丁寧に説明して理解を得る手間を省きたい、そう思う上司・リーダーの自分都合を押し通すための便利な言葉が
「当たり前」
になっていると思います。
でも部下は部下という立場であり上司・リーダーではありません。
だから上司・リーダーにとって「当たり前」の事も部下にとっては「当たり前」じゃないんです。
ちゃんと説明しないと納得ができないのです。
「当たり前」という言葉で都合よく自分の時間を効率化していませんか?
どんな時に「当たり前」という言葉を使っていますか?
(例)「説明するのが面倒な時」
(例)「説明する自信が無い時」
(例)「時間に追われている時」
自分にとって他に優先したい事がある時に使っていませんか?
自分の立場を守るために使っていませんか?
「当たり前」という言葉は相手の立場を考えている時には決して出ない言葉だと思います。
この言葉を使う時は無意識に自分を守ろうとしている時です。
部下より自分を大事にしてしまう上司・リーダーになってしまっています。
だから
「当たり前」
という言葉は使わないようにすべきです。
少し意識するだけで使わないで済むようになります。
何を意識するか?
「判るまで話し合おう」
「ちゃんと伝えよう」
ということを意識してみてください。
きっと「当たり前」だと思っている事が起こるようになります。
本日も最後までお付き合いいただき
「ありがとうございました」