できる上司は「行動」で会話する
上司・リーダーの皆様!
「部下と具体的な行動で対話してますか?」
「部下に曖昧な表現で伝えてませんか?」
職場でのミスや失敗、想定外の出来事が起こる原因の大半は「曖昧さ」です。
本日のメッセージ
1.ついつい曖昧な表現を使ってしまう
2.目に見える行動レベルに落とし込む
3.結果ではなく行動について対話する
曖昧さが職場の空気を険悪にする
こんな会話になったことありませんか?
(部下)「今回は私のミスです」
(上司)「次はミスしないように」
数日後
(部下)「またミスをしてしまいました」
(上司)「何をやってるんだ!」
あるいは
(部下)「今まで以上に努力します」
(上司)「期待しているよ」
翌月
(部下)「今月も目標達成は無理です」
(上司)「努力が足りないんだよ!」
最初の例での疑問は「ミスをしないために何をしたのでしょうか?」「その行動は本当にミスを防ぐ行動なんでしょうか?」
2番目の事例での疑問は「これまで以上の努力とは具体的に何でしょうか?」「その行動がどんな良い成果につながる想定だったのでしょうか?」
成果主義が浸透した職場では結果で評価をするので、上司と部下の対話が曖昧になりがちです。
どんなやり方をしようが最終的に目標を達成すれば評価し、達成しなければ評価がマイナスになる。
評価の対象は結果であって、やり方などの行動ではないので行動については知る必要がない。
こうした無意識の評価制度への理解が曖昧な会話を生み出します。
実際には具体的な行動の中身まで確認しない会話が原因で再びミスが発生したり、同じ失敗が繰り返されているのが現実ではないでしょうか?
ミスを防ぐには、ミスを防ぐことに有効な行動がとられる必要があります。
失敗を繰り返さないため、より良い成果をだすため、これらも同じです。有効な行動がとられないと結果はついてきません。
曖昧な会話が多いとミスや失敗が多い職場になってしまいます。
目に見える行動に落とし込む
ではどうするか?
面倒でも「目に見える行動」に落とし込む対話を実施することです。
(部下)「今回は私のミスです。次はミスしません」
(上司)「ミスを防ぐために何をするの?」
(部下)「実行前に先輩に内容をチェックしてもらいます」
(上司)「チェックしてもらう以外に何かない?」
(部下)「手順書を作って行程を飛ばさないよう工夫します」
(上司)「それでミスが無くなるかやってみて」
大事なことは部下が言ったことをやっているかどうか見て確認ができる内容に落とし込むことです。
先輩に事前にチェックをしてもらっている姿を見ることができれば確認ができます。
手順書を見せてもらえば確認ができます。
ここまで落とし込むと部下自身がミスをしないために必要な行動を理解できます。
行動を理解できれば同じミスは起きなくなります。
結果ではなく行動について対話する
対話が行動レベルまで具体化されるようになるとどんな変化が起きるか?
対話の内容が変わります。
「できたORできなかった」「成功したOR失敗した」など結果を確認する対話から「やってみてどうだった?」「あの行動は機能した?」という行動の有効性を確認する対話へ変化します。
良い結果を出すための「行動」を知り、行動パターンを増やしていけば部下が成果を出す確率が上がります。結果として目標達成をする確率も上がります。
結果だけを追っても「なぜうまくいったか?」「どうすればうまくいったのか?」が分からないままになるので成功は続かず、失敗は繰り返されてしまいます。
上司・リーダーの皆様!
部下との対話が目に見える「行動」レベルになるよう意識してください。
ミスや失敗が減り積極的に行動し成長する部下の姿を見ることができるようになりますから。
本日も最後までお付き合いいただき
「ありがとうございました」