できる上司は答えを持たない!
上司・リーダーの皆様!
「部下に考えてもらっていますか?」
「部下が考えたアイデアを採用していますか?」
いよいよ年の瀬、来年の仕事の計画を立てたり施策のアイデアを出したりする時期になりました。
部下の「やる気」と「責任感」を醸成するには最高の時期です。
ただ、やり方を間違えると逆に部下から「やる気」と「責任感」を奪うことにもなります。
ここが「できる上司」と「ダメな上司」の境界線です。
「できる上司」が部下の「やる気」「責任感」を引き出して、成長を促進するステップは3段階です
1.部下の考えを聴く
2.リスクを取って任せる
3.アドバイスとフォローをする
答えを持たずに聴く
来年の目標や行動計画、施策のアイデア等を部下から聞く時に大切にすべき事があります
・答えを用意せずにまず聴くこと
うまく部下の「やる気」や「責任感」を引き出せない上司・リーダーの方がやってしまう失敗パターンがあります。
それは
先に答えを用意しているのに部下の考えやアイデアを聞く振りをしてしまうことです。
散々部下に話しをさせた後で、したり顔でダメ出しをして計画と行動について指示・命令をする人達です。
まるで部下を試すようなこうした行為は部下の仕事に対する「やる気」を奪い去ります。
(部下)「だったら最初からそう言えばいいのに!」
部下が上司を嫌いになる瞬間です。
部下の話しを聴くのであれば、まずどんな内容であっても部下が何を考え、何をしたいのかを理解することに徹してください。
リスクを取って任せる
部下の話しを聴いたら次に上司・リーダーがやるべき事があります。
・部下のアイデアを積極的に採用する
上司・リーダーの視点からすれば危なっかしい計画やアイデアが出てくるかもしれません。
しかし、今の時代は「仮説検証」の時代です。
「考えて」
「やってみて」
「振り返って」
「またやってみる」
こういう時代に活躍できる部下を持ちたいなら、部下のアイデアを採用して「やってみる」環境を用意するのが上司・リーダーの仕事です。
どの水準以上なら思い切って任せるか?これを判断する能力を身につけることが上司・リーダーに求められていることです。
リスクとして吸収できる、あるいは後からフォローして何とかできるレベルに達しているなら、思い切って部下の出した案を採用して「信頼」と「期待」を持って任せてあげてください。
アドバイスは選択肢にする
計画と実現のための行動プランを部下と合意したら、上司・リーダーがやるべき事は何か?
・アドバイスとフォローをする
部下からの相談を積極的に受けてアドバイスをすることで部下が成果を出せるよう支援します。
その時大事なことは「複数の方法」を提示して部下が選ぶように導くことです。
(上司)「こんな方法もあるね。でもこっちの方法もあるかな?」
(部下)「どうすればいいのでしょうか?」
(上司)「どうするかはあなたが自分で決めなさい」
アドバイスを自分の存在感をアピールする場だと勘違いして、体験談まで交えて指示や命令をしてしまうのは「ダメな上司」の典型的な失敗例です。
意思決定するのは部下、この考え方を持ってアドバイスをする時には、アイデアは提供するがどうすればいいかは教えないのが「できる上司」の特徴です。
あとは部下が行動した直後に部下に「問いかける」ことでフォローを入れるだけです。
(上司)「やってみてどうなったの?」
(部下)「このような結果になりました。」
(上司)「何を学んだの?次はどんな工夫をするの?」
そしてまた部下の考えを採用して任せる、この繰り返しです。
答えや正解が無い時代なんですから、上司・リーダーが過去の経験から部下より先に答えを用意すること自体が時代遅れです。
時代遅れの「ダメな上司」にならないためにも、リスクを取って部下が考えた計画と行動プランを採用してあげてください。
部下の方が優れた答えを持っている可能性が高いのが今の時代です。
本日も最後までお付き合いいただきまして
「ありがとうございました」