「当たり前」って言っていませんか?
上司・リーダーの皆様!
「そんなの当たり前」
「そんなの常識だよ」
って無意識に言っていることはありませんか?
もし使っているとしたら、職場での「変革」「挑戦」「主体性」は期待できないかもしれません。
なぜなら
「正解は最初から用意されている」
「100点満点を目指せ」
と言っているのと同じだからです。
仕事が学校の授業と同じ考え方で行われている状態です。
都合の良い逃げ道
「常識」や「当たり前」という言葉が持つ特徴は
・見て確認することができない
という点です。”常識の一覧表”や”当たり前リスト”が存在する職場なんて無いです。
では、人はどんな時に「常識」や「当たり前」という言葉を使うのでしょうか?
・自分以外のチカラを当てにしたい時
自分の言葉で相手を説得仕切れないと感じた瞬間に
「それは常識なんだよ」
「当たり前のことじゃないか」
って言ってしまうのではないでしょうか?
周囲のチカラを利用して何とかしようとしています。
「変革」の反対が「常識」「当たり前」
もし職場で「変革」という言葉が使われているのに、同時に「常識」「当たり前」も使われているとしたら、その職場には一貫性が存在しません。矛盾と混沌が蔓延した働きづらい職場になっています。
「変革」とは
・今までの「やり方」や「考え方」を根本的に変えること
・同じものを全く違う視点から見ることです。
「常識」を疑い、「当たり前」を排除することによって加速するのが「変革」です。
「変革」と「常識」「当たり前」が混在している状況であるならば、一度立ち止まって本当に大切にするこは何か?ついて真剣に考える必要があると思います。
恐らく部下の皆さんは疑心暗鬼になっているでしょう。
方向性を見失っている可能性もあります。
最悪の場合、仕事に対して熱意を失っているかもしれません。
更にもっと恐いのは上司・リーダーを信頼しなくなっていることです。
「変革」は自分との戦い
「変革」に向けて「常識」を疑い「当たり前」を排除するとは何をすることか?
・自分との戦いに勝つこと
では自分の何と戦うのか?
・過去に甘えようとする自分
過去を利用できるほど楽なことはありません。
結果を知っているからです。どうしたらどうなったかを説明できるからです。
一方で「新しい提案」は上司・リーダーに恐怖を与えます。
結果が見えない。
でも結果への責任は取らなくてはいけない。
失敗したらマイナス評価を受けることになる。
この恐怖から身を守るために「常識」だとか「当たり前」という言葉を使ってしまうのではないでしょうか?
ただ、現実には「新しい提案」も「常識」、「当たり前」も結果が見えないのは同じだと思います。
これが多様化と変化のスピードが速い今の時代の特徴だからです。
昨日の「常識」が今日の「非常識」になっても不思議じゃない時代ということです。
上司・リーダーの皆様!
「変革」とその実現のための「挑戦」を部下に期待するのならば
自分の辞書から「常識」や「当たり前」という言葉を消してください。
そして次の言葉を口癖にしてください
「何事もやってみないと分からない」
これが「主体性」に溢れた働きやすい職場を作るキーワードです。
本日も最後までお付き合いいただきまして
「ありがとうございました」