できる上司は行動結果をフォローし続ける

「指示しっぱなしの仕事ありませんか?」

「部下の行動結果をフォローし続けていますか?」

 

とある社長さんが言われていました。

「一度指示したら成果が出るまでフォローする」

「それができないなら指示を出しちゃいけない」

「社員をフォローしないのは経営者の無責任」

 

このお話しを聞いて思い出したことがあります。

・人は「結果」に強く影響を受ける

行動分析学や行動経済学で語られている事です。

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人の行動は「結果」に影響を受ける。フォローするために部下の行動を見落とさない「注意力」がリーダーには求められている

部下の行動結果を生かす

人が行動をする手順があります。

1.行動するきっかけが発生する

2.実際に行動をする

3.結果から次の行動を決める

 

多くの上司・リーダーの方が注力しているのが

1.行動のきっかけを作ること

(例)「これをやらないと評価を下げるよ」

(例)「この仕事をやりなさい」

など、行動を起こさせるための関わりはします。

 

しかし、実際はその後の「行動結果」の方が大事です。

もし上司の指示に従って行動を起こしても何も言われなければ

部下はその後どうするでしょうか?

やっているふりをするか、やらなくなるはずです。

 

一方で行動した結果にフォローがあればどうでしょうか?

上司「結果はどうなったの?」

部下「うまくいきませんでした」

上司「なんで上手く行かなかったと思う?」

部下「説明がわかりにくかったかもしれません」

上司「次はどうしたら良いと思う?」

 

このように「行動結果」に対して興味と関心を持ち

上手く行っても、上手く行かなくても

「結果をどう次に生かしていくか」

について部下と会話をすれば部下は行動を続けます。

改善を重ねて、経験を積み、やがて成果を出します。

「行動結果」をフォローする重要性がここにあります。

大人の学習は仮説検証の継続

社会人になってからの学習は学校での学習とは違います。

このことを理解しないと部下育成が上手く行きません。

社会人になってからの大人の学習とは何か?

 

・仮説を立て実行して結果を振返りまた行動する

 

これこそが大人の学習です。

社会人としての成長のための学習環境は

学校の学習のように教科書があり正解がある状況とは

全く違います。

全員が同じことを学び同じ基準で評価されたりしません。

 

担当している業務は人それぞれで

その範囲の中で、様々な制約を持って行動をして

成果を出して評価を受けるのが社会人です。

 

正解は準備されていません。

自分でやり方を考え、やってみて、修正し続けて

いい方法を見つけて、行動量を増やして成果を出す。

 

「どうすれば上手くいくか?」

という「仮説」が必要なのが大人の学習です。

だからやってみて「検証」しないと良し悪しが判りません。

「行動結果」が大切なのはこうした理由からです。

 

「失敗から学ぶ」という言葉がありますが

「学べる失敗」は「仮説を検証する行動での失敗」からだけです。

うっかりミスや注意不足の失敗からは何も学べません。

 

上司・リーダーの「行動結果」へのフォローが圧倒的に不足してるから

・部下が成長しないのです

・部下が主体的に行動しないのです

・組織として成果を出せないのです

行動を見落とさない

これからの低成長・多様なニーズに応える社会において

上司・リーダーが持つべき能力は

・部下の行動を見落とさない注意力

これがとても大事な能力になります。

 

部下が何か行動をしたら、すぐに声をかける

部下の行動計画を把握し、終わったらすぐに声をかける

行動した直後にフォローするのが注意力が発揮された状態です。

 

そして結果を知るためにではなく

次の行動を引き出すために声を掛けて下さい。

「どうだった?」

「なぜダメだったorなぜ上手くいった?」

「次は何をすればいいと思う?」

 

「仮説」を「検証」して「改善」してまた「行動」する

この繰り返しが部下を成長へと導きます。

だから「行動結果」を見落としてはいけないのです。

 

これからは「指示」すること以上に

「結果」をフォローすることに注力をしてみてください。

あきらめない部下の姿を見ることができるはずです。

 

本日も最後までお付き合いいただきまして

「ありがとうございました」

 

 

 

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