上司・リーダーは言葉を大切にすべし
上司・リーダ-の皆様
「職場に共通言語がありますか?」
「言葉の意味は統一されてますか?」
・職場に一体感が不足している
・方針が浸透していかない
などの問題を感じる時「言葉」について点検することをお薦めします。
人は言葉を都合よく解釈する
職場では色んな「言葉」が日々飛び交ってます。
この「言葉」の意味を全員が同じ意味として捉えていればいいのですが、
多くの「言葉」は人それぞれの都合で意味付けされています。
例:利益重視
例:顧客視点
例:優先事項
例:ダイバーシティ
いろんな「言葉」が使われています。
たとえば「利益重視」という場合、その職場での「利益」とは何の事なんでしょうか?
「売買差益」「営業利益」「経常利益」「みなし利益」
どれを見ればいいのか共通認識となっているでしょうか?
一度全員で「気になる言葉」リストを作ると良いと思います。
「この『言葉』の意味って何?」
と思っている言葉を全員で出し合うと、想像以上の数が出てくるかもしれません。
ちゃんと、意味を共有しないと、人は自分の都合で意味付けします。
そして知らない内に「誤解」を生むことになります。
上司「もっと『ストレッチ』した目標を持ちなさい」
部下「『ストレッチ』しているつもりです」
部下は都合よく「ストレッチ」という言葉を理解しているのでギャップが発生します。
あるいは
上司「『今日中(18時)』によろしく」
部下「はい、『今日中(24時)』ですね」
「今日中」をお互いに都合よく理解しているのでギャップが生まれます。
こんな感じで、お互いがひとつの「言葉」をどう意味づけしているかを確認しないと、
後で揉め事になり、不信感を生むことになります。
無意識に何気なく起きる「行き違い」です。
でも一言確認すれば避けれるトラブルです。
上司・リーダーがまず率先して「言葉」の意味を確認する行動を取ることが大事です
言葉を定義すると組織は加速する
こうした「言葉」の意味を共通理解する行動を
・言葉を定義する
と言います。
・その職場においての「意味の統一」
を全員ですることです。
辞書的に正しい必要はありません。職場内で統一されることが優先です。
どんな「言葉」がどんな「意味」で使われているかが共有できると、
・議論が進むようになる
・お互いに協力し合えるようになる
・業務が効率化する
・職場の雰囲気が明るくなる
など、良い効果が沢山現れてくるはずです。
「ことばには魂が宿る」
「ことばは一人歩きする」
などと言われます。
全員で「言葉」に「魂」を込めることができれば、
その組織の成長は加速します。
「迷い」や「不安」「誤解」が無くなるんですから。(少なくとも減ります)
前に進むだけですよね。
「言葉の定義」是非、全員で議論してください。
すばらしい一体感を手に入れられるはずです。
発する言葉に責任を持つ
「言葉」のチカラを知ると
上司・リーダーが「言葉」を発する時に細心の注意を払う必要性を感じると思います。
誰かからこんな事言われた経験ないですか?
「あの時ああ言った」
「あの時の話しと違う」
こうならないようにしないといけません。
逆に「言葉」の「意味」が共有できていれば
「定義した言葉」を生かして共通理解が可能になります。
「この問題は『利益重視(売買差益プラス)』で解決しよう」
「全員が協力して『今日中(18時)』に完成しよう」
と「言葉」を発するだけで、全員が同じ理解をして動き出します。
「誤解」「不安」「疑問」はありません。
上司・リーダーは部下が「安心」して「全力」で仕事に取り組める環境作りをすべきです。
その時
・「言葉」を大切に扱う
ことが役に立ちます。
・「言葉」のチカラで組織を加速させてください
今日も最後までお付き合いいただきまして
「ありがとうございました」