「文化」と「風土」の違いと共通点
部下を持つ上司・リーダーの皆様!
「あなたの会社の文化的特徴は何ですか?」
「あなたの職場の風土はどうなっていますか?」
組織改革をお手伝いする時に頻繁にやることがあります
それは
「企業文化」と「職場風土」を区別することです
区別をする目的は
社員を取り巻く環境を作っている発信源を明らかにする
これが目的です
「企業文化」は経営者が発信源
社員を取り巻く環境の中で
経営者の考え方や価値観・言動を反映したモノ
それが「企業文化」です
確かに歴史的に染みついたモノもあるかもしれませんが
その時の経営者の影響が最も色濃く出るモノです
例:売上至上主義
例:絶対服従
例:報連相の徹底
など経営者が権力を武器に自分の望む状態に
会社全体を導くために利用するのが企業文化です
企業文化は会社のどこでも見れる共通の環境になります
上長が作る「職場風土」
一方で「職場風土」はその職場の責任者が作ります
例:俺にさからうな
例:全て報告しろ
例:私語厳禁
などその職場の責任者が好む雰囲気が浸透した状態です
その職場で権力を持った人が作るのが「職場風土」です
「企業文化」は会社のあらゆる部署で同じように感じ取れます
「職場風土」は職場ごとに違ってきます
同じ会社なのに部署が違うと雰囲気がまるで違う
というのは普通にあることです
共通点は権力者が作る環境であること
では「企業文化」と「職場風土」の共通点は何か
「権力者が自ら作る自分のための環境である」
ということです
その時の権力者が求める自分好みの環境になる
という事です
人は常に置かれた環境に強く影響を受けて行動します
例:任せてもらえる環境なら自分で行動します
例:指示に従う環境なら指示通りに行動します
そしてその環境を作っているのがその時の権力者です
やっかいなのは権力者がその事実に気付いていないことです
例:我が社の社員は失敗を恐れる
こう言いいながら失敗を許さない経営者は沢山います
例:自分の部下は自分で考えない
こう言う上長で指示命令ばかりする人も沢山います
組織で権力を持った人は
自分の権力が及ぶ範囲を理解して
自分が求めている事が職場環境になる
と言う事に気付く必要があると思います
そしてその環境で部下や社員の働き方が決まっている
という事も知るべきです
殆どの場合、人は環境に適応して仕事をします
部下や社員が期待に応えてくれないのは
期待に応えられる環境を作らない権力者のせいです
権力の影響力を正しく理解することが大切だと思います
本日も最後までお付き合いいただき
「ありがとうございました」