「研修」を業務で生かす手順
部下を持つ上司・リーダーの皆様!
企業で研修を担当されている皆様!
「研修内容は業務に生かされているでしょうか?」
少なからず知識と経験を持った社会人にとって
研修は新しい学習の機会となります
と言うと聞こえは良いのですが
”内容が生かされない”研修も多いと思います
研修の内容を業務に生かしてもらうためには
社会人の学習手順を知る必要があると思います
業務で生かすのが社会人学習
学校での学習の基本は記憶することです
正解があり答えが用意されている知識を記憶する
テストで正解を出して点数で評価を受ける
しかし社会人の仕事には正解も答えも用意はされていません
やってみて、結果を出してみて初めて正解かどうか分ることです
その正解も来月は変わってしまう事もあります
そしてうまく行かなくてもあきらめてはいけません
改善や新たなやり方で望む結果が出るまで継続する
という行為が欠かせません
つまり学習して自分で実践と修正を繰り返して
望ましい結果を出せるようになるまで行動し続ける
これが社会人の学習だということを
関係するすべての人が理解している必要があります
上長・リーダーが部下の研修内容を知らなかったり
興味を持っていないという状況を作ってはいけません
社会人学習のステップ
社会人の学習にはステップがあると思います
1.知っている状態にする
2.分かっている状態にする
3.やっている状態にする
4.できている状態にする
この4段階をクリアしないと研修での学習内容が
業務で生かせるようにはならないと思います
極論すれば研修の価値が決まるという事です
1.知っている状態にする
社会人学習の最初のステップは座学や教科書での学習に近いです
講義による知識のインプットという事ですね
まずは知るべき事で知らない事を知っている状態にする
これはどうしても欠かせないプログラムです
ただここで必要以上に時間を使うのは良くないと思います
例えば確認テストなどは社会人には無意味です
記憶すること自体に何の意味もないからです
2.分かっている状態にする
次のステップは知っているから分かっている
という状態に進む事です、要は
「人に説明をする事ができる状態」
になることです。
知っているだけでは記憶の世界ですが
人に説明するためにはちゃんと理解している必要があります
うまく人に説明することができれば分かっているという事です
良い研修には「人に説明する」パートが盛り込まれています
3.やっている状態にする
その次が実際に業務に取り入れている状態にすることです
ここが一つ目の大きな壁になります
大事な事は
「研修で学習したことを業務の行動に落し込む」
これができるかどうかです
例:「毎日5分アイデアを考えてメモに残す」
など「行動」に落し込んで「履歴」を残すのがコツです
「履歴」に残さないと絶対にやらなくなります
4.できている状態にする
最後ができている状態にすることです
「無意識にやっている状態」
「学習を生かした行動が成果を出している」
これが出来ている状態の判断基準です
例:「分単位で行動計画立てているんですね」
例:「当たり前の事なので気にしてませんでした」
こんな状態になる事を目指します
以上のように
社会人の研修においては
学習した内容を成果を出すために生かさなければ
何も学んでいないのと同じになってしまいます
研修参加者だけに全てを依存することなく
研修に参加する人の上司・リーダーも
研修を運営する事務局のメンバーも
全員で業務に生かす研修となるための工夫をする
これが社会人のおける研修成功のカギだと思います
本日も最後までお付き合いいただき
「ありがとうございました」