研修と現場・現物・現実の関係
組織内で研修を担当されている皆様!
「現場・現物・現実を見て研修を企画していますか?」
様々な形で研修の依頼やご相談をいただきますが
よく起こることとして
「研修を企画する側と受講する側にギャップが発生する」
というものです
なぜこんなことになってしまうのか?
”現場””現物””現実”を確認しきれていないから
だと思います
研修の現場とは
研修の現場とは何処のことなのか
×:研修会場
○:参加者の職場
営業・マーケティング・研究・生産など
様々な職場があります
研修はその職場でのパフォーマンスを上げることで
人の成長と企業の成長を支援する目的で実施するものです
この”現場”である研修参加者の職場を知らずして中身を検討すると
チンプンカンプンで参加者にとって苦痛となる研修になります
例:職場にどれくらいの人が居るのか
例:席はどんなレイアウトになっているのか
例:他にどんな部署があるのか
研修を企画する人はこの現場を知る必要があります
研修の現物とは
研修の”現物”とは何かと言えば
×:研修テキスト
○:仕事の道具
日頃仕事で使用している書類やツールのことです
例:業務報告書
例:見込み打ち込み用ソフト
例:就労管理システム
などどんな道具を使っているのか?
あるいは使っていないのか?
このことを知っておかないと何が起こるか?
研修後の仕事が増えるという不具合が起きます
研修で学んだことをやろとすると追加業務が発生する
結果として残業が増えては意味がありません
良い研修にしたければ
極力今使っている仕事の道具を活用した内容にすることです
普段の仕事と結びつきずらい研修は実務に転用されません
面倒くさいという理由で研修の中身は忘れ去られるからです
研修での現実とは
研修での現実とは何でしょうか?
×:研修そのもの
○:仕事のビフォー&アフター
研修を企画する前には
職場で起きている不具合を明確にする必要があります
例:どんな問題が発生しているのか
例:解決すべき課題は何なのか
例:何がどうなれば良いのか
こうしたビフォーとアフターの姿をはっきりさせておかないと
研修の効果を検証することができません
ビフォー:会議で誰も発言をしない
アフター:会議で全員が発言をする
この変容が確認できなければその研修は無意味だったのか
改善すべき内容であるかという事になります
研修を活用して起こしたい変化を決めることが
研修を企画するうえで最も重要なことです
何となく研修をやるのだけは避けるべきです
百害あって一利なしになりますから
研修の企画はとても難しく時間がかかります
だからこそ
”現場”に行き”現物”を確認しながら
”現実”を捉えたうえで
仕事内容のビフォーとアフターを明確にする
その目的に合った研修を企画する
そして
研修後に”現場”現物””現実”を見て検証する
ということがとても重要です
参加者の事後アンケートだけで判断してはいけません
研修を企画し運営した人が
自分の目で耳で全身で体感して検証すべきです
本当に役立つ研修になるかどうか
それは
”現場””現物””現実”の把握状況によって
決まって来ると思います
本日も最後までお付き合いいただき
「ありがとうございました」