良い研修は「ことば」を大切にする
企業で研修を担当されている皆様!
「研修で使う言葉の意味は共有できていますか?」
企業で研修をさせていただいて
いつも感じることがあります
「言葉の理解がバラバラ」
「言葉の意味が曖昧」
同じ言葉が複数の意味を持ったり
言葉に意味が曖昧な状態だと
研修の効果が低下します
そして
組織内で誤解や不信感が生まれます
言葉の意味を統一することはすごく大事です
研修用語と社内用語
研修で良くある出来事として
研修講師と受講者で
それぞれ自分の言葉を使ってしまう
と言う事です
例:受講者「完遂します」
例:研修講師「やり切ってください」
あるいは
例:研修講師「振り返って下さい」
例:受講者「反省します」
普通に起きる事です
こうした研修内で講師が使う言葉と
日常業務で使われる言葉のひとつひとつについて
講師と受講者で共通認識を持つことは欠かせません
なぜなら、誤解や不信感が生まれるからです
多くのケースで
「行き違い」が発生する要因は
「言葉に対する理解の違い」です
研修で講師が無意識に使っている言葉が
受講生に正しく伝わり理解される保証はありません
受講生も無意識に講師は理解しているだろうと思って
あるいはまさかその言葉が社内でしか通じないと思わずに
社内用語を使い続ける
こういうことは普通に起きています
どんなに面倒でも
「言葉の意味を共有する」
この手続きを研修内では都度行う必要があります
言葉を曖昧なままにしない
同じようにたいせつなことがあります
「言葉の意味を曖昧なままにしない」
ということです
よくある事として会社の理念や方針に
例:仲間を意見を尊重しよう
という文言が出てきます。
本当に多くの会社で出てきますので
大切な言葉なんだと思います
でもこう質問すると答えられないケースが多いです
講師:「意見を尊重するとはどうする事ですか?」
「具体的に何をしているか説明してください」
受講者:「?」
何が起きているかと言うと
「分かったつもりになってしまっている」
という現象が起きているのだと思います
毎日のように朗誦している理念や方針なので
暗記してスラスラと言葉にして発することはできても
その言葉の意味と具体的な行動を話せない
ということは?
仕事中に意識して実践をしていないということです
このように言葉の意味が曖昧な状態のまま放置されている
そんなことが沢山あります
社内で良く使う言葉について
「どういう意味だと思う?」
「どう意識してどんな行動をしているの?」
と問いかけてみると答えが返ってこないかもしれません
意味が曖昧な言葉を見つけたら放置しないで
組織内で話し合って意味の共有をしてください
そうしないと行動に結び付かない浮いた言葉になります
社内で研修を行う時には
その内容を無駄にしないためにも
研修内で使われる言葉の意味を
講師も参加者も共通認識しているか気にして下さい
それだけで研修の効果は高まります
本日も最後までお付き合いいただき
「ありがとうございました」