できる上司はニーズ(必要性)を満たす
上司・リーダーの皆様
「部下が成長のために必要な事を発見していますか?」
「部下と『何が足りていないか?』について対話してますか?」
組織の一員であれば、全員が所属する組織において
「役割り」と「責任」を持っています。
「役割り」を果たし「最大限の成果」をだすためには
「知識」「スキル」「経験」「人脈」など「必要要件」を満たすことが大事です。
ところがこの「必要要件」が上司と部下の間で「共有」できていません。
「役割り」と「責任」を果たすのが組織
まず最初に知っておくべき事があります。
職場(組織)で働き収入を得るためには、誰もが
・「役割り」を果たし「成果」を出す必要があります。
最近は「役割り」を果たさず「成果」も出せてないのに
会社や上司の問題を指摘する社員が増えているように感じます。
上司・リーダーはまず「役割り」「責任」「成果」について
部下全員と共通認識を持つことが大切な行為です。
職場は厳しい場所です。自分のチカラ不足を棚に上げて不平不満や言い訳をすることが許されない環境だということを、はっきりと強く認識してもらって下さい。
これをやらない上司・リーダーを良く見かけます。部下への気配りの仕方を間違えないで下さい。
「報酬」は「対価」です。やるべきっことをやったから貰えるものだということをしっかり理解してもらって下さい。
「責任」を果たすために身につけるモノは必ず身に付けてもらう
次に大切なことは
・必要な事を知り身に付けてもらう
事です。ここでは上司・リーダーにも部下にもやるべき事があります。
上司・リーダーは
・部下が身に付けるべき事を明確に伝える
・何が身についていて、何が足りていないか部下と共通理解をする
・足りていないモノを身に付ける環境を用意する
これが上司・リーダーの仕事です。
「役割り」を果たすために部下が「身に付ける必要があるモノ」を明確にするという行為が、以外とできていません。
この「身に付ける必要なモノ」が「ニーズ(必要性)」です。
組織で「成果」を出すためには、どんなに大変でも「ニーズ」を満たすための「学習」をするのは部下の「責任」です。
上司・リーダーには、この「ニーズ」を部下と「共有」する「技能」が求められます。
・「身に付ける必要がある理由」
・「身に付けていない根拠」
を部下に上手に伝え「学習」という「行動」を「促進」するというのが「技能」の中身です。
・「役割り」ごとの知識・能力リスト
・事実の収集
をするのがやるべき事です。
例えば、伝票に記載された「金額」をパソコンに入力してデータ化するのが「役割り」となっている部下がいるならば
「パソコンでのデータ入力」が必要なスキルです。
毎回期日までにデータ入力が完了しないという不具合が発生しているケースでどうすべきか?
部下の「パソコンでのデータ入力」をする作業を「観察」して下さい。
一回一回テンキー(数字キー)を目で見て確認して打っているならば、期限内に業務を完了できるレベルにスキルが到達していない事になります。
この「事実」を「客観的」に「感情を抑えて」部下に伝えてください。
そして「ブラインドでキーを打つスキルの習得」をする「必要性(ニーズ)」を部下に理解してもらって下さい。
この「対話」がうまくできれば、部下は「主体的」に「学習」を始めるはずです。
事実で納得をしてもらって下さい。
「指摘」や「批判」「比較」「評価」は危険です。素直に聞いてもらえない確率が高まります
「言われなくても判ってるよ。嫌な上司」
こうならないような「対話」が上司・リーダーに求められています。
「要求」と「ニーズ」は違う
最後にお伝えしたいことがあります。
何かと個人的な「不満」や「要求」をしてくる部下がいます。
これは「ニーズ」ではありませんので、しっかりと区別をして下さい。
「役割り」を果たすための「要求」は「ニーズ」です
(例)「ブラインドタッチを学ぶ学習ソフトを提供して欲しい」
これには責任を持って対応してあげなくてはいけません。
一方個人的な「好み」がベースの「要求」は「ニーズ」ではありません。
(例)「席の向きが気に入らないから変えて欲しい」
(例)「飲食店が混むので昼休みは11:45からにして欲しい」
これらは「役割り」を果たすために絶対に「必要」なことではありません。
しっかりとこれらを見分けて、毅然とした態度で対処する。
上司・リーダーの「権威」が試される瞬間です。
ただ厳しいだけでもダメ、何でも有りもダメです。
組織は人が集まる場所です。
組織は人が協力する場所です。
組織は個人が尊重される場所でもあります。
だから
組織に「規律」は欠かせないものです。我がままが許さるような場所ではありません。
しっかりと「ニーズ」を見極めて、部下の皆さんが「成果」を出せる環境を整えてあげて下さい
今日も最後までお付き合いいただきまして
「ありがとうございました」