働きやすい職場には「決め事」がある
上司・リーダーの皆様!
「働きやすい職場を作っていますか?」
「どんな職場が働きやすいでしょうか?」
誰だって、できれば毎日気分よく仕事をしたいですよね。
その実現のために日々、現状把握と創意工夫をするのが上司・リーダーの仕事だと思います。
「何でもあり」の職場は働きにくい
根拠があるわけではありませんが、経験から言うと
・なんでも自由な職場は働きずらい
というのが、私の考えです。良かれと思って緩いマネジメントをすると逆効果です。
なぜそうなるかの要因はトライした経験から以下のようなものだと推測します
・「不安」「疑問」「不信感」の方が強くなるから
何にもルールが無いとかえって「不安」になります。
「本当に会議を欠席してもいいんだろうか?」
など心の中に気になることが増えるようです。これは良くないですね。
またいろんな「疑問」も湧いてきます
「なんで遅刻しても怒られないの?」
「嫌な仕事を断るのっておかしくないか?」
こういった「疑問」を「不安」と同様に心の中に持ちます。
結局これらの「不安」や「疑問」が職場に対する「不信感」を生むことになります。
・「働きやすい職場」と「マネジメントが緩い職場」は違う
ということをご理解ください。
ルール・決め事の意味を共有する
職場に「ルール」「決め事」がある方が「働きやすい」と思います。
ただ、ひとつだけ大事な条件があります。
・「ルール」「決め事」の一つ一つが存在する意味の共有
をしっかりと上司・リーダーがやることです。
例えば、以前職場で「提出物は期限を待たず一日でも早く出すこと」という「ルール」を作っていました。
これは提出物が全員分揃うまで、取りまとめ担当者の業務が完了しないからです。
期限まで20日間ある提出物が最終日に出揃ったとするなら、担当者は20日間その業務を持ったままになってしまいます。
一方3日目に全員分が出揃ったら3日間で担当者はその業務から開放され負担が減ります。
お互いに業務負荷を軽減するための協力をすることが「ルール」の存在する意味です。
こうした意味を全員に伝えて、協力を要請すると本当に提出物の揃うタイミングが早くなります。提出忘れもなくなります。
別に誰かの負担が増えるわけでもありません。
「面談を毎月する」という「決め事」も理由を説明していました。
「自分の将来と現在の仕事について自分で考えててもらうための面談」
だから、月に一度ぐらいは立ち止まって「自分の将来」ついて考える場として活用して欲しい。
この意味を伝え、その通りの目的と内容で「面談」をやっていました。
強制なんてしませんでしたが、全員が「面談」を希望し、45分間いろんな話しをしてくれました。
このように「意味が共有」できて「納得がいく」ような「ルール」「決め事」は余計な「不安」「疑問」を無くすので有効です
「働きやすい職場」には「意味のあるルール・決め事」があるはずです。
ルール・決め事は変える前提で作る
とても大切なことは「ルール」「決め事」について定期的に話し合いをすることです。
・全員で議論し納得した「ルール」「決め事」にする
ことで、一人ひとりが「ルール」「決め事」を常に意識して前向きに遵守するようになります。
例えば「部の全体会議は必要な時だけ開催する」という決め事をしていました。
そして、最初の内は「議題」と「案件別所要時間」を明確にして会議開催案内を出していました。
事前に資料も発信していました。そうすることで活発な議論が起こり、それでも時間通りに進行ができました。
全員で自分達のために「決めた事」だから一所懸命になってくれます。
慣れてからは「まず日程の共有を先にする」方がみんなにとって大事だという事になったので、議題・資料は後付けになってもいいので開催日程だけを発信するよう手順変更をしました。
「部会をやる理由があるから開催案内が来たんだ」と全員が共通理解できるからこそ、参加するために日程を出来る限り早く知りたいという意識になったのだと思います。
このように、状況が変化したら「ルール」「決め事」も変えるべきです。常に「意味」があって「自分達のため」になるようにするのが大切です。
今日のまとめです
・「緩いマネジメント」と「働きやすさ」は関係ない
・「意味」ある「ルール」「決め事」を作る
・定期的に議論して「ルール」「決め事」を修正する
きっと「不安」「疑問」「不信感」が減り「働きやすい職場」になるはずです。
今日も最後までお付き合いいただきまして
「ありがとうございました」