
研修内容が自分に必要だと気付いてもらうのが研修初日の最初のプログラムでなくてはなりません
企業で研修を担当されている皆様!
「参加者の”参画意欲”を意識していますか?」
「”参画意欲”を引き出していますか?」
今年に入り社員教育熱の高まりをますます感じております。
同時に研修の対象となった参加者の”参画意欲”も気になります。
本日のメッセージ
1.人の課題は外からだと見えてしまう
2.研修の価値は参加者の意欲で決まる
以上2点です
足りないモノが見えてしまう
研修を担当されている方はとても熱心にメニューを検討されていますが、気になる点があります。
(例)「あの年代には論理性が不足してる」
(例)「彼らにはプレゼン能力が不足してる」
(例)「あの部門はデータ分析をするチカラが不足してる」
とても冷静に研修の対象としたい人達の能力発揮上の課題をお話しされます。
問題なのは
「参加対象者は自分の課題に気付いていない」
ということに”気付いていない”ことです。
呼ばれて研修に参加するケースでは参加者のほぼ全員がこう思っています
「なぜ自分がこの研修を受ける必要あるの?」
「自分の何に役に立つ研修なの?」
これは研修担当者と研修参加者の間にある認識のズレが原因で起こります。
なので
研修を案内する時点で
1.対象者になった理由
2.研修の内容がそうなった理由
3.研修後にどんな成長が得られるか
についてきちんと参加対象者に説明をする必要があります。
が、実際にはそうした説明が事前には行われていないので、研修初日の冒頭に説明の時間を取ってもらうよういつも依頼させていただいています。
外側から見えていても、内側からは見えていないのが人の課題です。
この見えているモノの内外ギャップを埋めてからじゃないと研修はスタートできません。
研修の効果は参加者の意欲次第
なぜ、ここまで認識のギャップに拘るのか?
それは、研修の効果は参加者が自分にとって必要な事だと認識して、研修内容を日常業務に取り込むかどうかにかかっているからです。
頭ごなしに
(例)「もっと論理性を高めなさい」
と言ってしまう場合と
(例)「自分の論理性についてまずは自己評価してみましょう」
と言う場合とでは参加者の気持ちに大きな違いが出ることを知っておくべきです。
「自分で気付く」or「外から指摘される」この違いです。
当然「自分で気付く」方が参画意欲は高まります。
この「自分で気付く」ための時間が研修の冒頭に必要なんです。
研修を担当されている皆様!
研修の設計段階から冒頭に「気付き」の時間を準備してください
そして
「気付く」ためのカリキュラムを用意してください。
外から見て気付くだけでは研修は効果を発揮しません。
同じ課題に気付いてもらってこそ研修に意味が出ます。
研修担当者の皆様!
決して司会進行役に徹しないでください。
研修の最初は研修担当者による「気付き」を提供する時間です。
「自分で気付く」ことの大切さをご理解ください
本日も最後までお付き合いいただき
「ありがとうございました」
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