信頼と目線と言葉のチカラ
目線の大切さ
箱根駅伝で一躍注目を集めることとなった青山学院大学の原晋さんが、テレビで言われていたことです
”監督という上から目線ではなく、選手と同じ目線に立つことで選手一人ひとりと向き合うことができる”
チームが強くなる秘訣がここにあると痛感しました。
「最近の若者が理解できない」
「自分達が若かったころは」
などという言葉はリーダーの言い訳です。目の前にいる部下と真正面から向き合い、相互理解をするための行動を取れば理解は必ずできます。
未熟で不安を抱える若い人たちは
「近づいて来てくれる人を受け入れます」
「安心して話せる人との話しを聞きます」
これは何時の時代も変わらない原則だと思います。
立場や権力を利用して”上から目線”で部下との距離を取り、安全地帯にいようとうする上司のために頑張る部下はもういないことを改めて認識すべきです
言葉を使う
原さんは、こんなことも言われていました
”一人ひとりに合った言葉で勇気づけて、やる気を引き出すことが大切”
結果を出した人の言葉には”説得力”があります。
確かに人によって”やる気”になる言葉は違うと思います。
褒め言葉をもらうとますますやる気になる人、褒められて伸びるタイプの人ですね。
厳しい言葉を”やる気”に変えて逆境を自分の武器にする、叱られて伸びるタイプの人ですね。
人のやる気を引き出す言葉を自在に操れるリーダーはどんな状況でも成果を出せるリーダーだと思います。なぜなら一人ひとりが”自分の意思”で行動するチームを作れるからです。
そんなチームでメンバーはリーダーからの指示なんか待ちません。自分で考え、仲間同士で相談して成果が出る方法を考えトライをします。失敗してもそこから学び成果が出るまでトライし続けます。
言葉を”チカラ”にできるリーダーになりましょう
信頼することが基盤
”目線をあわせ””言葉のチカラ”で部下のやる気を引き出す。理屈だけ見れば簡単にできそうですが、多くの組織でそうならないのはなぜか?
「部下を信頼する」
ことができないリーダーが多いからです。
部下の”欠点”や”弱み”、さらには”ミス”を指摘するリーダーはたくさんいますが、未熟で失敗しそうな部下を”信頼”して任せることができるリーダー、結果が出なかった時に身代わりとなって“責任を取る”ことができるリーダーの基でしか”目線を合わせて””言葉のチカラ”で動く部下は現れません。
積極的に行動したら怒られて、マイナス評価を受け、責任を取らされる環境で、前向きに行動するような人はいませんよね。
「信頼から実力と成果が生まれる」
のです。
「まず信頼することから始める」
これがプロフェッショナルなリーダーが最初に取る行動です。
前の部署での評判や他人から聞いた評価で、まだ自分の下で何も仕事を始めていない新任メンバーを勝手に評価しているリーダーっていませんか?これはダメなリーダーのやることです。
「人の能力に大きな差は無い」
「人は環境から大きな影響を受ける」
過去は過去、今これから自分の下で仕事をする新任メンバー対してすることは
「信頼をして」
「よく来てくれたね。期待しているよ。思い切ってやってみて」
と”言葉”で”やる気を引き出す”ことです。厄介者を扱うような態度はリーダーが絶対にやってはいけないことです。
信頼から始める
改めてお伝えしたいです。プロフェッショナルなリーダーがやることは
「信頼すること」
です。これをやらずして“ビジョン”を語っても、誰もその方向に動こうとはしません。
なぜか?
リーダーの言葉を信用していないからです。
サーバーントなリーダーになることが大切、だという考えがありますが、まさにサーバーントになるとは
「部下を信頼して任せる」
ということです。
「部下を信頼しないかぎり、リーダーは信頼されることはありません。」
「部下を信頼していますか?」
「心の底から信頼していますか?」
「周囲の声を捨て、自分の目で部下を評価してますか?」