人に付いてきて欲しければ「決断」する人になるべし
この人に付いて行きたいと思う瞬間
仕事でもプライベートでも、日々色々な人で出会います。その度に私達はその人が自分にとって有益な存在かどうかを判断します。あるいは毎日会う同じ人でも、その人に対する気持ちが変化することがあります。
どんな人だと「また会いたい」「一緒に何かしたい」「付いて行きたい」と感じるのでしょうか?
これらの感情を引き出すことができる人がリーダーだったら、きっとそのチームのメンバーは最大限に能力を発揮しようと自分から努力するでしょうね。
自分事で恐縮ですが、会社を早期退職しフリーランスとなった時に、随分とたくさんのかつて部下や同僚だった人達から、
「早く事業を大きくして呼んで欲しい」
「定期的に会う機会を必ず作って欲しい」
と言ってもらい、感動したことがあります。そうなってみないと判らないことってあるんですね。あんなにたくさんの人から声をかけてもらえるとは思ってもいませんでした。
自分事はこの辺にして、そうした経験も含めて、
「付いて行きたい」と言われるリーダーを目指したいですね。
では、どんな瞬間に人は「付いて行きたい」と感じるのでしょうか?
私の持論は
「決断をしてもらえた瞬間」
です。
決断が大事な理由
自分の会社員としての人生も振り返りながら考えますが、なぜ”決断”が大事かというと
「覚悟をできる人にしかできないから」
「責任感がある人にしかできないから」
「人を大切にする人にしかできないから」
「つまり、信念を持った人しかできないから」
ではないかと考えます。
”決断”するには勇気がいります。正解かどうかが事前に判らないのが今の時代です。状況も突然変化します。でも、誰かが決めないと、みんな何をやっていいのかが決められません。
足らない情報があっても、予測が困難でも、リスクをとってその場で”決断”してくれる人がいてくれるとチームの行動力に大きなプラスの影響を及ぼします。
ただ、リスクをとって即決したわけですから、失敗することも多々あります。その時に誰のせいにすることもなく、決断した自分に全責任がある、という態度を示してくれるリーダーがいたら感動しますよね。だから”責任感”は大事なんです。これが欠如した人について行きたい人はいないでしょうね。裏切られる可能性100%です
責任感と近いですが、チームの人を大切にするかどうかも重要なポイントです。チームのメンバーはメンバー同士の横の繋がりを大切にします。そのことを理解しないで「あいつは優秀」「こいつは使えない」などということを発言してしまうと、あっという間に”情報共有”されてしまいます。
これも持論ですが、人の持ってる能力に差はない、差があるのは能力発揮をするやり方にである
つまり、積極的に行動を開始できる人もいれば、じっくりと慎重に準備する人もいる、あるいは回りの状況を見ながら自分を勇気づける段取りが必要な人もいる。
人はそれぞれで、同じ人は一人もいない
ので、能力発揮にある時点で差が出るのを当たり前と考え、
「必ず全員が期待に応えてくれる」
「そのために自分は何をすべきか」
「全員が能力を発揮するまで個々にどう関わり続けるか」
を考えるリーダーは誰に対しても平等に公平に接しますよね。これが人を大切にすることだと思います。
だからこそ”決断”できる人は信頼をされ、「付いて行きたい」と言ってもらえるのです。
でも、これって大変なことです。だからこそ、自分の考えに自信と責任を持っているつまり
「信念を持ち、信念に従い、行動し続ける人」
でないとリーダーとして成功しないんだと思います。
決断と独断は違う
最後に大切なことをお伝えしたいと思います。
決めれる人だといっても“独断”する人は絶対に「付いてきたい」とは言われませんのでご注意を。
”独断”とは
「人の意見を聞かず自分で自分の好きなように決めること」
です。人の話しを聞く気も無いし、聞かずに勝手に決める人ですね
”決断”とは
「集まった情報や周囲の意見を参考に、自己責任で決めること」です。
周囲の人との関係性が全く違いますよね。
”決断”する人は周囲の人達を信頼して、その意見を参考にします。ただ、最後は結論を出さなくてはいけないので、その責任と権限において決めている人、つまり役割りを果たしている人です。
”独断”する人は周囲の人を道具ぐらいにしか考えていません。自分の言いなりになるこを前提にしています。言うことを聞かないメンバーは排除するか潰しにかかります。ひどいですね。
”決断”の大切さをご理解いただけたでしょうか?
また自分事になりますが、会社員時代に意識していたことに「取引先からの提案には出来る限り即断する」ということがありました。
提案書を作ったり、提案前に社内調整を済ませるのにはものすごい手間と時間がかかるものです。そうした事をして提案をしてくれている人達に対して、昨日のブログのテーマではないですが、「おいおい決めます」「とりあえずお預かりします」って失礼ではないでしょうか。
お陰様で、独立後にかつての取引先の方からも応援やコラボのお話しをたくさんいただけています。
今振り返ると、”勇気”と”責任”をもって”決断”をしてきたからだと思います。
提案をしてくれる人達を大切にしてきたからだとも思います。
「付いて行きたい」と言ってもらえるリーダーでいたいですよね。
なれると人生の充実感が何倍にもたかまります。
是非、”決断”して下さい!