職場でのコーチングは「共通理解」から

職場にコーチングを持ち込むのは危険です。

1.社員はコーチングを理解していません

2.社員はコーチングを求めていいません。

コーチングを始める前にやるべき事があります。

syokuba

職場へのコーチング導入は危険がいっぱい。事前にやるべき事をやらないと社員に恐怖を与えてしまう

 

先日お会いした経営者の方は

コーチングを学習したので

毎朝の朝礼に換えてコーチングを始めました。

 

5名の社員さんと毎朝コーチングセッションをします。

私の仕事は彼らの感想を聞いて経営者に

フィードバックをすることでした。

 

コーチングを知らない人がどうなるか

実際にお一人ずつインタビューをしました。

すると皆さん表情が曇りました。

 

「正直、朝礼の方が良かったです」

「色々聞かれるのが辛いです」

「何の意味があるのか分からない」

 

入社間もない社員さんにいたっては

トラウマになりそうな状況でした。

 

そうした状況をフィードバックしたところ

経営者の方が口にした言葉は

 

「私のスキルが未熟なんですね」

 

でも、現実はそうではないと思います。

 

コーチングとは一体何なのか?

何を期待すればいいのか?

どうのようにすればいいのか?

 

こうしたコーチングそのものへの理解

を全員ですることが解決策です。

 

ある朝から突然、毎日のように

「あなたのビジョンは何?」

「本当はどうありたいの?」

「あなたがやるべき事は何?」

って聞かれても困ります。

それが続けば嫌になります。

 

コーチングを学んだリーダーが

職場でコーチングを実践すると

ほぼこのような状態になります。

 

コーチングという事自体について

社員と共通理解をすることを忘れると

やらなかった方が良かったぐらいの状態になります。

 

職場でコーチングを実践するならば

社員全員にしっかりと

コーチングについて説明をして

共通の理解をしてください。

コーチングセッションはそれからです。

 

相手のために実践できるか

もうひとつ大事な事があります。

それは

 

決して自分のスキルアップのために

社員をコーチングしてはいけない。

 

社員のためにコーチングを生かすことです。

 

先程の会社で社員さんに

印象に残っている質問を聞きました

「私の質問のしかたはどう?」

「私の聞き方はどう?」

コーチ役の経営者からの

こうした質問に社員さんは戸惑ってました。

 

経営者の方は学んだ通りに

クライアントから率直なフィードバック

をもらおうとしただけだと思います。

教科書通りです。

でもそのことで社員さんは嫌な思いをしました。

 

これもよくある状態です。

本来フィードバックをもらう目的は

 

コーチングを受ける人(クライアント)

に合った質問や聞き方をしているかどうか?

他にリクエストがあるかどうか?

こうしたことを率直に伝えてもらうことです。

 

これらを参考にコーチがコーチングの方法を

クライアントに合うように修正するのです。

 

でも習いたての多くの人が

自分のコーチングの出来栄えを確認してしまいます。

そして社員さんはコーチングに恐怖を覚えます。

 

職場でのコーチングは危険がいっぱいです。

安易に始めないようにしてください。

 

1.コーチングについて全員で理解する

2.社員からコーチングへの期待を引き出す

3.社員のためにコーチングをする

 

これらをしっかりと徹底してから始めて下さい。

 

本日も最後までお付き合いいただきまして

「ありがとうございました」

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